2015年4月7日火曜日

Albarracin 3 そのⅢ

4/2(木)
朝起きて、霜のおりたシュラフを干して、「さて今日はどうするか」なんて考えていたら、
起きたエドゥとロザンナがまた村に買い物に行ってしまったので、
パブロと二人で待ちぼうけ。
なにやら肘の痛い兄貴は今日は登らずBBQでもしようと考えているらしかった。
1時間かそこらで戻ってくるかなと思っていたけど、
パブロが「暇だから散歩にでも行こう」と言い出したので、これはなかなか戻ってこない雰囲気。
それならということで、割と遠いTierra Mediaというセクターを見に行ってみた。

展望台のところから階段を下って谷底まで降り、
Albarracinの村から続いているトレイルを横切って反対側の斜面を上がる。
これがとにかく急坂で、僕はいいけどパブロは行き絶え絶え。
登り切ったら「もうタバコ吸わんぞ」と一言。
Gitanic 7c+

Tierra MediaはArrastraderoとかとは違ってガビガビして痛そうなカチが多かった。
面白そうな課題、カッコいい課題はそれなりにあったけど、全体的に指にきそう。
これは、来るなら指皮があるときか、いっそ全然ないときにエンクラだな、ということで帰った。

駐車場に戻ってからも彼らが戻ってくる様子がないので、
念のためということでマットやらなにやら一式もって、公園のBBQ小屋の辺りへ。
ここで結局2時間近く待ったけど、来ないので、「さすがに戻るか」とCabrerizoに戻った。
すると、エドゥたちは既に帰ってきていてランチの準備をしていた。なんとまぁ。
この一連のぐだぐだですっかりやる気がなくなったので、この日は予想外のレストになった。
スペイン語が出来ないので、今後の予定を話し合っているところに参加できないのもあるけど、
皆さんとにかくのんびりで気まぐれ、エンクラを好むので、若干いらいら。
「自分のペースをちゃんと持っていた方がいいよ」と大先生に教わったのを思い出した。

ということで再びBBQ小屋に取って返して、適当に薪を集めて、肉を焼いた。

ワンでもウーでもなく、ただじっと見ているこの瞳には勝てない

沢山買ってきた割には、皆さん小食。ということで、例によって沢山いただきました。
食べた後は、スラックラインを張って遊んだ。


僕はスラックラインは苦手なので、腹がこなれるまで遊んだあとは専らカメラを構えてました。

夜にバルセロナからエドゥの友人のアントゥ御一行がやってきた。
なにやらカタルーニャ地方の世相の話かなにかをしていたけど、
当然ほとんど分からないので早めに就寝させてもらった。


4/3(金)
あっという間に残り三日。
前日思いがけずレストになってしまって、2日登って1日休むサイクルが崩れたので、
ここからは3連登することになった。
前日登れなかった分の鬱憤があったので、
その分を取り返すべく朝食前にParkingへ登りに行くことに。
コーヒーを飲んだら、パブロも「俺も見に行く」とついてきた。

ラジオ体操は省略して肩のストレッチと体幹のアップだけやって、
6台の簡単な課題を数本登ってアップ終了。
入り口辺りにある、ぶつぶつ出っ張ったぺブルを持つ課題がやたらと悪かった。

アップの仕上げに7台を触っている余裕はなさそうなので、
早々に目的のZarzamora(7c+)へ。
これは以前から一撃を狙えそうだと思っていた課題だった。
被ったカンテを左手スローパー、右手はカチで登る分かりやすい課題。
ホールドをチェックして、イメージして、撮影はパブロにお願いしてトライ。
核心になる中間部のランジがうまい具合に届いて止まり、スタンドの7aに合流。
リップを取ったところで足が切れて危なかったけど、何とか押し切った。

登って降りてきて、カメラを受け取ったらちょうどバッテリーが切れた。危なかった―。
実はフラッシュの自己最高グレード更新です。これは得意系だったらしい。
右に分かれるZarzaparilla(8a+)も気になったけど、そろそろエドゥたちが起きるころだったし、
いい課題を、それもフラッシュ出来て満足したので駐車場に戻った。

朝食を済ませて、いつものように12時ころに出発してこの日はLa Fuenteへ。
最初に行ったのはEl Plus del Autobus(7b)の岩。
体はもういい具合に動いているので、6台を2本登ってからEl Plus del Autobusもフラッシュ。
ガバだらけのルーフから出てきて、抜けが核心。
この核心だけだと6cらしいけど、かなり難しめの6cらしくやっていた人は皆苦戦していた。
6cのパートを頑張るパブロ

続いて行ったのはLa Fuente(7c)。薄被りのフェースを登る実質二手のカチ課題。
これも有名なクラシックらしい。
SDは8aなのだけど、これはスタンドに合流するまでがえげつなさそうなのでやめ。
スタンドは一撃を狙ったものの返されて、
近くにいたスペイン人のお兄さんからアドバイスを貰って3回目で登れた。
このデッドが近いのに悪い

ロザンナがやっていた後ろの壁にある7aも面白そうだったので参戦して登った。
Guillotia 7a
持ちにくいクラックカチから結構遠いガバへのランジ一発。楽しい課題だった。

Arrastraderoに移動。
エドゥとパブロの希望でEmpiene Encantadoへ。
日向はかなり暑かったので、こりゃ無理かということでEl Orejas...はやらなかった。
Empiene Encantadoの方はあまり進まず、同じ岩の左面にあるHappy in Hampi(7a)を登っていた。
これはかなり登りやすかった様子。ロケーションも相まって良さそうな課題だった。

ちょっと移動して、次に行ったのはZombie Nation(8a)。
いろいろな人のビデオで見かける人気課題。初登はCristian Core。
余談だけれど、Cristian CoreはAlbarracinがお気に入りだったようで、
この地に何度も来てハードな課題をたくさん初登しているそうだ。

Zombie Nationはもともと7c+だったのがどこか欠けて8aになったらしい。
課題は実質3手、2手目と3手目はランジ。何とも猛々しい感じの課題。
これもあわよくばと一撃を狙ったものの2手目が止まらず落ちた。
この2手目が一番悪かった。
何度かやると2手目のピンチが止まり、3手目のランジにつなげる所で足が滑った。
3手目は取る先がガバなのでナメていたけど、しっかり距離を出さないと止まらなそうなので、
3手目だけでちょっと練習して解決。
レストを挟んで、1手目で何度か失敗して落ちたけど、
2手目を捕えたトライで3手目も気合で止めて登れた。
これは3手目

あとは他の皆さんの応援。
無名の7a

これも無名の6c

トライを見ながらメモリを節約しようといらないビデオを消していたら、
誤ってZombie Nationの完登動画を消してしまったので、
その後1手目を取った状態から初めて登りなおす羽目になった。
幸い、1回目で成功したからよかったけど、
撮ったあとパブロに「もうカメラ触るなよ!」と言われた。はい、お手数をおかけしました。

この日はこれにて終了。
最初の二日のことを思うと、かなり上出来だった。
年末年始のブローツアー以降やってきたトレーニングが、
ここにきて上手く噛み合った感じがした。
苦手を完全に克服できたわけではないけど、
それまで体重に負けていたところをだんだん誤魔化せるようになってきた気がする。

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