起きて、シュラフを干して、マットも干して、コーヒーを淹れる。
完全にそれが日常と化してきている気がした。
水場が近くにないので、水は村まで行って買うか汲むかしないといけない。
この日もまず水が足りなくなりそうだったので、エドゥとロザンナが村に出掛けて行った。
前日完全にカメラの電池が切れたので、ついでに充電もお願いした。
うっかりシューズその他を車に乗せっぱなしにしてしまったので登りにも行けず、
彼らが戻ってくるまでぼんやりしたり、ストレッチしたり、パンデュロと遊んだりした。
こっちのクライマーは犬を連れている人が多いので、そこら中犬だらけ。
エドゥたちが帰ってきて、エドゥがスロバキアに留学していてときの友人たちもやってきた。
8台を登るつよつよさんたちらしいが、連登した後でお疲れの様子。
Parkingに行くとのことで、その後会えたらArrastraderoで一緒に登ろうかということになった。
彼らにParkingの課題をいくつか紹介して、こちらはメインの駐車場よりのところでアップ。
簡単な課題以外あまり魅力的なものがないので、僕はほとんど登らず温存。
14時過ぎくらいにArrastraderoに移動。
スロバキアチームはまだ来ていないようなので、El Orejas...から少し奥にいった辺りで登る。
Spider Pig(6c)でも登ろうかと思ったけど、その辺は人がいっぱいでやりにくいので、
裏面のCapitán Cavernicola(7a+)を登って、右からトラバースしてくるSepultura(7c+)もやってみる。
ぺろーんとしたリップを使ってトラバースして、7a+のスタートに合流する課題。
スタンスは特大だけど手が悪くてムーヴをつくるのにちょっと苦労した。
1時間くらい一人で黙々とやって、後ろで他の皆がのんびりハムをつまんでいる中、無事登れた。
電池の節約のためにビデオは録らず。まあ、地味な課題だし、いいか。
右のカンテがSipder Pig、左面がSepltura
それと、ここでLa PedrizaのEl Palmeroでセッションした兄ちゃんたちに会った。
声をかけられたときは誰か分からなくて、
「ほらほら、あの課題だよ」と言われてやっと思い出した。ごめんね。
その後アントゥ御一行と合流して、皆さんはEl País de las Bicicletasでセッションを始めた。
僕とパブロはもう登っているので撮影&応援。
そのうちあとからあとから人が来て、岩の下に座敷が出来た。
普段あまり登られない様子のこの課題が、このときだけ人気課題になった。
エドゥと、アントゥ御一行のフェリックスが登って、場が盛り上がっておりました。
ただ見ているだけでも暇なので、ちょっと左を登るMovimiento Bonet(7b)をやってみた。
El País...はムーヴがそんなに悪くないのに対して、こっちはそれなりに悪く感じた。
一撃目は思い切りがつかずに降りて、二回目でゲット。
パブロとフェリックスの二人は頑張っていたけど、核心は越えられなかった様子。
そうしているとスロバキアチームが移動してきたので、しばらく観戦。
指皮はないし、かなりお疲れの様子で、El Varanoはムーヴをバラす程度でやめていた。
一番強いらしいヴィリアムは故障中の指が痛い模様。
でも、「これやりたい」と課題を紹介したら「俺もやる」とついてきた。やったね。
ということで、二人でApeadero(8a)にトライ。
スタンドが7c+ということなので、まずそっちから。
左回り気味にキョンやらフックやら多用しながら登るのが一般的みたいだけど、
直登するシークエンスもあるようなのでそっちでやってみた。
1手目でスタートのピンチから薄いカチを止めるのが悪い。
何度かやったら、その1手が止まって、そこからはイメージしたムーヴがそのままハマって登れた。
突然すぎて驚いたけど、ともあれ感触がすごくいいのでそのままの流れでSDからやる。
繋げると、スタンドの1手目がブレる。
何度か繋げてやってみて、そこが明らかに核心なのでしっかりバラすことに。
ちょっとスタンスを変えて、中継するホールドも変えてみたら流れが良くなった。
バラしたあと繋げて一回目で、ちょっとボール気味だけどスタンドの1手目が止まった。
スタンドに2手追加されるだけだけど、パワフルな後半で一気にヨレがきた。
リップ下のポケットも何とか捕えて、リップ奥のスローパーを押さえて、
落ちそうになる肩を何とか引き上げてマントル。
リップにヒールを上げたところで落ちかけたけど、
下のスタンスに戻ってから上げなおし、あとは気合でマントルを返した。
スローペースだったとはいえさすがに疲れが出たか。危なかった。
ギャラリーが沢山いて、珍しくやんややんやと喝采を浴びた。
これもいい課題でした。
居合わせたフォトグラファーのマリオが綺麗な写真を撮ってくれた。
Thanks to Mario Vergara Lizaso & ALTOP(https://www.facebook.com/pages/ALTOP/142816845902091?fref=ts)
凄くいい課題が登れて満足満足。
帰り道、アントゥ御一行の男の子ヘラルドくんがママに促されて「どこからきたの」と聞いてきた。
「Japón」と応えたら、ハポンという響きそのものが新鮮だったのか、
それともそもそも日本人というのが珍しいのか、
しきりに「ハポネース、ハポネース」と言っていた。
カメラを向けたら逃げ回るので、これだけ取るのが精いっぱいでした。
ヘラルドくん
4/5(日)
最終日、一番寒い朝だった。
まっしろ
前日まではTierra Mediaに行こうと言っていたのだけど、遠いということで、
近場のLa Mezquitaに行先変更になった。
エドゥたちが朝食を買いに村に行っている間、ヘラルドくんとしばらくサッカーをした。
新しいマットを買ってもらってご機嫌のサリー
La MezquitaはCabrerizoの駐車場からちょっと村の方へ下ったところにある小さめのセクター。
途中ハチの巣箱がたくさんある私有地を横切るので、アプローチは注意が必要。
ここにはIndian Secret Garden(8b)とかCamino Exceso(8a)があるのだけど、
とりあえずCamino Excesoのあるケイヴ周辺で登ることに。
アップに易しい課題を少し登って、Flor de Loto(7b+)をやってみたら結構悪かった。
ニーバーとかキョンの連続とか、なかなかテクニカルでいい課題。
Flor de Lotoのアンドレス
次に見るからに人気がありそうなEspíritu del Vino(7a)にみんなでトライ。
スタンスはいいけど手がどれも絶妙に悪い。ホールドは多いのでシークエンスは複数ありそう。
おそらく一番見た目どおりなムーヴで一撃。
フェリックスだけ登って、それから皆早々に引き揚げて行った。
どうやら最終日でそれぞれ早めに帰るらしい。
僕らは最後まで残ってケイヴの前でチーズをつまんで、
それから駐車場に戻った。
全員かなり日に焼けました
駐車場に戻ってからすぐに帰り支度かと思ったら、あまった食料がどんどん出てきてランチライム。
うっかりビールを飲んでしまったのであきらめたけど、
そうと分かっていたら近くにあるCabrerizoにでも短時間登りにいけばよかった。
まぁいいか、スペインを離れるまでにもう一度くらいはなんとかして来よう。
最後に、村の境のところで記念撮影。
またねアルバラシン
帰りのドライブはまたパブロと二人。
パブロは他所の国へ登りに行ったことがないらしく、
「ブローに行きたい」「ロックランズにも行きたい」としきりに言う。
彼はハイボール好きなので、ビショップも薦めておいた。
音楽を聴こうとカーラジオをひたすらいじってみたけど、
拾うのはサッカー中継かクラシックか、ジャズの番組だけ。
仕方がないのでずっとオサレなジャズを流しておいた。
0 件のコメント:
コメントを投稿